愛犬に療法食を指示されたら飼い主がすべきこと

動物病院で獣医に療法食を指示され時、指示通り与えるのが普通だと思いますが、実際に与えてみると、あなたもこんな疑問や悩みがありませんか?

実際に愛犬に与えてみたら、最初は食べてくれたけど、次第に食べ渋るようになり、食べてくれなくなった。

愛犬はもう元気だし、このままずっと療法食じゃないとダメなの?食事療法が必要なの?

そんな疑問を抱くこともあると思います。

食事療法が重要な役割を果たす病気では、療法食を食べてくれないとなると、飼い主としては焦ってしまいますよね。

食べてくれる療法食はないかと、ワラにもすがる思いで療法食をはしごしたりする人も少なくありません。

でも、愛犬に療法食を指示されたら飼い主がすべきことがわかれば、そんな疑問や悩みは解決できます。愛犬のためにあなたができること、その選択肢も増えます。

愛犬の食事を療法食に丸投げにしない

あなたは愛犬の食事を療法食に丸投げにしようとしていませんか?

愛犬に療法食を指示されたら、飼い主がすべきことは、愛犬の食事を療法食に丸投げにしないで、愛犬にはどんな食事が必要なのかをあなた自身も知ることです。

療法食は代わりになるのものがない唯一の薬ではありません。あくまでも愛犬の食事の一つです。つまり、代替手段があるということです。

特定の病気や健康状態にある愛犬のために、栄養素を適切に調節してあげることが大事なのであって、愛犬に与える食事は必ずしも療法食である必要はないということです。

しかし、愛犬の食事には他にどんな選択肢があるかは、愛犬の食事を療法食に丸投げにしていてはわかりません。

愛犬の病気と食事について知ることです。

これがわかれば、療法食で困ることはなくなりますし、療法食を食べてくれず焦ることもありません。

療法食じゃないとダメなの?愛犬に本当に必要かは確認する

動物病院で勧められて断れる人は少ないと思いますが、説明が不十分だったりするケースはよくあります。

愛犬の病状や健康状態のために、本当に食事療法が必要なのかどうかは確認した方がいいです。

食事療法が必要な病気や重要な役割を果たす病気というのは、そんなに多くありません。

どちらかと言うと誰もが知っているような糖尿病とか、腎臓病、肝臓病、心臓病など主に内臓系の病気に限られてきます。

簡単に言うと、何らかの栄養素を制限する必要がある場合ですね。

そのため、今のドッグフードは変える必要があるかもしれないけど、必ずしも療法食である必要はないケースもあります。

例えば、食物アレルギーがある場合、原因となる食材を避けることができれば、療法食である必要はありません。

ストルバイト結石は尿路感染が原因なので、生涯、食事療法が必要になる病気ではありません。

皮膚や被毛のトラブルであれば、酸化しやすいオメガ3脂肪酸は別で補う方がいいです。

食事療法が重要な場合は愛犬の食事についての理解が必須

食事療法が重要な病気の場合は、どんな栄養サポートや制限が必要なのか、勧められた療法食を食べてくれない場合のことも含め、必ず獣医に愛犬の食事についてよく説明してもらいましょう。

代替食や手作りする場合にも愛犬の食事についての知識は愛犬の健康状態や未来を左右するほど重要になってきます。

療法食を食べてくれない場合、重大な病気ほど焦ってしまいますが、療法食のはしごをする前に、愛犬の食事についてよく調べましょう。

なぜなら、療法食の信頼性はメーカー次第で、同じ病気に対応した療法食でも栄養学的にどんなサポートができる食事なのかはメーカーによって異なるからです。

特別療法食って何?飼い主が知っておくべきこと

多くの動物病院で取り扱いのある療法食を優先する

食事管理が重要な場合は、多くの動物病院や現場の獣医の支持を得られていないような療法食を選ぶのはおすすめしません。

病気の治療などで食事管理が重要な場合ほど気を付けて選んでください。

例えば、愛犬のチャコは慢性腎臓病なので、完治する治療はなく、食事療法が重要で、リンなどを制限する一方で、EPAとDHAを高用量で補うことが勧められています。

対応する療法食には、科学的に有用性を証明している商品もあれば、総合栄養食よりはリンが制限されている程度で療法食を名乗っている商品がいくつかあります。

そういった療法食も愛犬の病気の食事管理について知識があれば使い道がないわけではありませんが…。

なるべく多くの動物病院で取り扱いのある療法食を優先するようにした方がいいです。

いろいろ勘繰る人もいますが、大手メーカーは獣医向けには臨床試験データなどの資料を提供しています。つまり、動物病院で獣医が勧めるのにはそれなりに理由があるのです。

とはいえ、愛犬が食べてくれなきゃ話にならないんですけどね。

療法食を選ぶ時は、飼い主受けの良い売り文句には惑わされないでくださいね。どれも同じと思って療法食のはしごをせずに、違いを確認するようにしましょう。

獣医が勧める療法食を食べない場合、EU加盟国の療法食から選ぶ

ドクターズケアのように動物病院でも取り扱いの多い国産の療法食もありますが、日本はガイドラインすらないので、国産のもの(特にネット販売のみのもの)はなるべく避けた方がいいです。

療法食を選ぶ際は、獣医に指示されたものを優先しますが、食べてくれない場合などは、ある程度、栄養学的な規格が定められたEU圏のものを選ぶといいでしょう。

なぜなら、EU加盟国では法令である程度決められているからです。

具体的な成分値までは決められていませんが、EU加盟国であれば、必須の栄養学的な特徴やラベルの表示、推奨される給与期間などが、科学的知見に基づいてEU法(Commission Directive 2008/38/EC)で定められています。

もちろん、メーカーによって具体的な成分値や原材料、品質は異なりますので、比較や確認はしましょう。

知識を身につければ療法食の代替食、手作りなど選択肢が増える

愛犬の病気にはどんな食事管理が必要か、知識が身につけば、数ある療法食の良い点、不十分な点などを判断できるようになります。

栄養学的なサポートが不十分な療法食でさえ愛犬のために活用することもできます。

食べてくれる療法食の足りない部分をサプリメントなどで補って大手メーカーの代替食にしたり、療法食のいいとこ取りをした手作り食など、愛犬のためにできる選択肢も増えます。

獣医が勧めてくれた療法食を愛犬が食べてくれなくても、対応できるようになりますので、療法食で困ることはなくなります。

大事なのは、特定の病気や健康状態にある愛犬のために、栄養素を適切に調節してあげることです。

何が何でも療法食を与えることではありません。療法食は選択肢の一つに過ぎません。