犬のトイレのトレーニング・しつけを効果的に行う秘訣と3つの方法

子犬を家に迎え入れたその日から始めるのが、トイレのしつけ。飼育書などでは、ページの都合上、一つしか紹介されませんが、その方法が全てではありません。トイレのしつけと言っても、方法はいくつかあります。

ここでは、トイレのしつけを効果的に行うための秘訣と3つの方法を紹介します。

3種類の犬のトイレのしつけ方法

  1. サークルを使ったトイレのしつけ
    日本ではおそらく一番よく紹介される方法で、一般的な方法です。家に常に誰かがいる時のトイレのしつけに向いています。しかし、誤解したまま覚えてしまっている方もいます。
  2. クレート(バリケン)を使ったトイレのしつけ
    日本ではなぜかあまり紹介されず一般的ではないけど、一番効果的で、子犬にも優しい方法です。オススメの方法です。
  3. 留守中のトイレのしつけ
    共働きなどで家を留守にすることが多い人に向いています。他の方法よりは時間がかかりますが、面倒を見てあげられなくても覚えさせるための方法です。あなたが楽をするためのものではありません。

トイレのしつけを成功させる鍵

それは、トイレのしつけで利用する習性と、子犬の排泄リズムやする前のサインを知ることです。意外と具体的な方法にばかり気を取られがちですが、これさえしっかり頭に入れておけばアレンジは可能です。

トイレのしつけで利用する犬の習性

  • 犬は、自分の寝床や食事をする場所、遊び場で自分から望んで排泄しようとしません。それらの場所を汚したくないのです。
  • 別の場所にトイレの場所を自分で決め、決まった場所でします。だから室内でも決まった場所にさせることができるのです。この決まった場所でするという習性がなければ、そもそもトイレのしつけはできませんよね。

寝床で排泄しないのは、敵に排泄物の臭いで場所を知られ、襲われるのを防ぐためです。寝床は安心して休む場所です、身を守るために犬はちゃんと場所を使い分けているんです。ですから、トイレのしつけを効果的にするには、寝床や食事をする場所といった生活エリアと、トイレは必ず別の場所にすることです。

サークル内で全て(食事、休む、トイレ)を済ませてしまうと陥りやすいので注意しましょう。

子犬のトイレのリズム・サインを知って失敗しないようにしてあげる

子犬は成犬のように長い時間、我慢することができません。回数も多いです。

いつするのか、24時間監視するわけにもいかないので、どんな時に排泄し、また、サインは何かを知り失敗させないようにしてあげましょう。

  • 食事の前後(食後が多い)、寝起き
  • 床の臭いを嗅ぎまわり、そわそわする
  • 後ろ足がおぼつかない(子供が我慢している時のように)
  • 肛門が緊張する(ピクピクさせる)
  • 一つの場所でグルグル回る(大をする直前)

より簡単にするコツ
家の都合でずれることもあるかもしれませんが、食事を決まった時間にあげるようにします。食べるのが決められた時間であれば、出すのも決まった時間になります。また、排泄時間をちゃんと記録しておくといいですよ。家族にもわかるので。

注意点

習性があるとはいえ、あなたの決めた場所でできた時は褒めてあげましょう。

失敗しても叱らず、後始末しているところを見せないようにする。

叱ってしまうと、トイレをすることが悪いことだと思い、我慢してしまう子もいるためです。

また、失敗してしまったら、別の部屋に連れて行き、後始末を見せないようにします。子犬は母犬が後始末した場所でまたしても良いのだと思ってしまうからです。後始末を見せると、母犬と同じ行動をしているのを見せてしまうことになります。

後始末の時には、そこに臭いを残さないようにします。においが残っていると、また同じところでしちゃいます。

サークルを使ったトイレのしつけ

紹介されるものの多くが、サークルを単独でトイレの場所として使っています。この場合、サークル内をトイレとしてのみ使います。つまり、そこが生活エリアではない、ということです。

一方で、子犬の居住空間としてもサークルが紹介されています。これが、誤解の原因です。

しつけでは、トイレについては触れられますが、居住空間とは別なんだということに、触れることがほとんどないので、両方とも同じサークル内でやるものだと思ってしまうのです。

サークルを生活エリアとして使うなら、トイレは別に設ける必要があります。サークルをどちらのエリアとして使うかはあなた次第ですが、トイレと生活エリアをきちんと分けることがトイレのしつけのポイントです。

やり方自体は、とても簡単ですが、トイレの時間を見て、連れて行く必要があるので、共働きなど留守がちな人や留守中には向いていません。昼間、留守がちなら、休みの日などを利用して集中的にやりましょう。

準備するもの:トイレ(サークル、ペットシーツ)、居住空間(行動範囲を制限できるもの、その中にベットを置く)あるいはクレート(クレートを使う方法については後でお話します。)

  1. トイレの場所を決め、サークル内にペットシーツを敷き詰めセットします。トイレの兆候や時間を見て、子犬をサークルへ連れて行き入れます。市販のトイレを使う場合、ペットシーツを敷く場所に市販のトイレを置きます。
  2. 子犬が排泄するまで待ちます。10分経ってもしないのであれば、出し、居住空間に戻します。
  3. (必要なら)排泄する時に、「オシッコ」「ワンツー」など声をかけ、排泄の合図を覚えさせます。(合図を覚えさせれば、場所を変えてもできるようになります。)
  4. 排泄したら、褒めてあげ(これがスピードを速めます)、出してあげます。遊んであげるといいでしょう。
  5. 何回か繰り返しながら、ドアがあるなら空けておき、自分から入るまで場所を覚えさせます。
  6. サークルの前面をはずしても、自分でトイレにいけるか確認し、なれたらサークルの枠を全てはずし、市販のトイレあるいはペットシーツのみでさせます。

クレートを使ったトイレのしつけ

家に誰かいて世話をしてあげられることが条件ですが、留守中にクレートをベッドとして使うこともできます。

やり方は、基本的に上でお話した方法と同じです。もちろんトイレの場所は別に必要です。違うのは、話の中心がトイレではなくクレート(寝床)だというだけです。ですから、トイレでの方法はサークルを使う方法と同じですので、省略します。

まず、クレートは最初は居住空間のような働きをします。迎え入れた日から中で過ごさせます。食事もクレートでさせ、なれさせます(食事の時、ドアは閉めなくても構いません)。

クレートになれたら、本来の役割である寝床(休んだり、くつろぐ)となり、その周囲が遊び場など居住空間になります。必要なら、囲いで制限しましょう。生活エリアを制限する囲いは段ボールで構いませんよ。成長とともに必要なくなりますから。

この方法でトイレのしつけが完了すれば、同時にクレート・トレーニングも完了です。

準備するもの:クレート(バリケンなど)、トイレ(ペットシーツや市販のトイレ、サークルなど囲えるもの)

  1. クレートにおもちゃや慣れた環境のもの(ペットショップ、ブリーダーなどのにおいのついたタオルなど)、などを入れ、安心できるようにします。季節に応じて、床面に毛布やタオルを敷いてあげましょう。
  2. クレートに入れる前にトイレに連れて行きます。排泄したら褒めてあげ、少し遊ばせます。遊ばせるのは、楽しいことがあると関連付けさせるため、そしてクレートで寝る準備をさせるためです。
  3. 子犬の進行方向をふさいでクレートに導き、中に入れ、ドアを閉めます。家に来た当日なら、あなたが入れても構いません。しばらくすると、不安や寂しさから鳴き出すかもしれませんが、無視し、静かにするのを待ちます。サークルを生活エリアにした場合も鳴き出しますので、心配はいりません。
  4. 1時間に1回、クレートから出し、トイレに導いてあげます。外に出した時にしないのであれば、クレートに戻し、もう1時間したらまた出します。排泄したら、褒めてあげ、トイレから出して遊んであげた後、クレートへ戻します。
  5. 時間が決まってきたら、自分でトイレの場所へ行ってできるか見てみましょう。できるようになって、粗相をする心配がないなら、もうドアを閉める必要はありません。クレート・トレーニングも同時にできています。

子犬の排泄時間を記録して、その時間に連れて行けるようにしましょう。面倒に感じますが、最初だけです。いつトイレに行くかがわかれば楽になります。

クレートに戻す際、「ハウス」と声をかけて入れるようにしましょう(クレート・トレーニングが同時進行します)。

粗相をした場合、その時間を必ず記録して、次の日にその時間にトイレに導いてあげましょう。失敗しないようにしてあげます。

夜寝かせる時は、ドアを開けておいて、クレートから直接トイレに行けるようにします。サークルならサークルとクレートのドアが向かい合うように置きます。2・3日様子を見て、夜にした形跡が無いならトイレとくっつけて置かなくても大丈夫です。クレートのドアを閉めて寝かせます。

留守中のトイレのしつけ

家を留守にすることが多い人に向いていますが、共働きが多い現代では、ほとんどの方がそうでしょう。

この方法をやる場合、子犬が成長するまで(生後6ヶ月くらい)は失敗することも多く、不衛生になりやすい(それも失敗を招く)ので、帰宅後に必ず掃除しましょう。

それに、留守中は世話をしてあげられないので、準備がポイントになります。

必ず、ベッドを用意しましょう。狭いながらも、寝る場所(ベッド)とトイレ(ペットシーツ)を使い分けるようになります。ベッドの代わりにバリケンを使っても大丈夫。ベッドの代わりにバリケンを使うと、バリケン(クレート)にもなれて、クレートトレーニングが簡単になります。

バリケンは上半分が取れるようになっています。その中にクッションなどを置いてあげればベッドになります(もちろん市販のベッドをバリケンに入れてもOK)。大きいと感じると思いますが、買い換えるのももったいないので、成犬になってからも使える大きさのものを選びます。

  1. 必ずサークル全体にペットシーツを敷き詰めておきます。
  2. サークル内のベッド以外の好きな場所へさせます。 次第に決まった場所でするようになるので、どこにしたかを覚えておきましょう。
  3. 徐々に場所が定まってきたら、その周辺にだけペットシーツ敷くようにしましょう。留守中はペットシーツを交換できないので、少し広めに敷いておいてあげましょう。
  4. 帰宅後は、上で紹介したサークルを使った方法と同じようにトイレでするように、教えます。休みを利用して、集中的に覚えさせましょう。

サークルをそのままトイレにしてしまうと楽です。子犬が、間違いなくサークル内で決まった場所にするようになったら、そこをトイレとして覚えているので、そこをトイレにしちゃいましょう。後は生活エリアをサークルの外に広げてあげるだけです。

成長に合わせて、枠などをとってしまい、留守中もサークルから出してあげれば、自分でそこでします。ベッドは部屋のどこかくつろげる場所においてあげましょう。いずれ行動範囲も広がって、部屋が生活エリアになれば、サークルはいらなくなりますし。