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愛犬に高タンパクな食事を与えるなら知っておくべきこと

愛犬に高タンパクな食事を与えたいと考えている、あるいはすでに与えているという人も知っておいてたほうがいい情報を紹介します。

獣医はあなたが愛犬にどんな食事を与えているのか、気にかけてはいないかもしれませんし、あなた程ドッグフードには詳しくないこともあります。

これから紹介することを知らずにいると、不安になったり、愛犬のためにと与えていたのに自分を責めてしまう、そんな場面に遭遇するかもしれません。

ないことを願いたいですが、最悪の場合、誤診をされてしまうかもしれません。

愛犬に高タンパクな食事を与えるなら知っておくべきこと。

高タンパクな食事は血液検査でBUN(尿素窒素)が高くなる

BUN(尿素窒素,Blood Urea Nitrogenの略)は血液中の尿素を測った数値で、腎臓の働きを調べる際に使われる項目です。

尿素と尿素窒素って?
検査では血液中の尿素そのものではなく、尿素が含んでいる窒素を測定するため、尿素窒素として表します。尿素と尿素窒素は同じ意味だと思って差し支えありません。

血液検査のBUNは食事のタンパク質量に影響されやす

タンパク質は、代謝されると老廃物(尿素窒素、尿酸、クレアチニンなど)が出ます。そのため、高タンパクな食事を与えると、老廃物である尿素も増えるので、血液検査でBUNの値が増加します。

こんなこと言うと、「ほら、やっぱり腎臓を悪くするじゃない!」そんな声が聞こえてきそうですが…。

血液検査のBUNは食事のタンパク質量に影響されやすく、他にも軽い脱水や激しい運動をした時にも高くなるため、腎機能の指標として使えるものではありません。

愛犬の腎機能が低下している場合も、健康で問題がない場合も・・・

高タンパク食を与えれば、BUNは増加します。

同じように、タンパク質を制限すれば、BUNは低下します。

言ってみれば犬の身体のごく自然な反応(タンパク質の代謝)です。生理現象といってもいいです。

極端な話、BUNの数値は食事のタンパク質量で高くも低くもコントロールできてしまいます。

BUNは腎臓の働きを見るには信頼性が低いということです。

獣医も使っているIRIS(the International Renal Interest Society)のガイドラインには、BUNという単語は一語も出てきませんし、診断やステージ分類にも使われません。

MEMO
IRIS(the International Renal Interest Society)は、小動物の腎臓病に対する科学的理解を深めることを目的に設立された国際的な非営利団体。

備えあれば患いなし。血液検査でBUNが高い場合を想定しておく

もし、高タンパク食を与えている愛犬で、血液検査でBUNが高いという結果が出た場合、次のようなケースが考えられるということです。

  • 単に食事の影響でBUNが高いだけで、腎機能には問題がない
  • 食事の影響だけでなく、腎機能に障害の疑いがある

BUNが高いということだけを根拠にして、愛犬の腎機能が低下しているとは言えません。疑いがあるというだけです。

注意
高タンパク食でBUNが高くなるといっても、正常値より少し高くなる程度で、病的に高くなることはないと思いますので、明らかに正常値より高い場合は獣医の診断に従ってください。

腎機能が原因でBUNが高くなるのは、腎機能がある程度低下した状態(病気が進行した状態)ですので、その場合は腎機能の指標になる血清クレアチニンもすでに高くなっている可能性があります。

獣医には、高タンパク食を与えていることを必ず伝えてください。その上で血清クレアチニンや尿蛋白など他の検査結果と合わせて、腎機能に問題があるのかどうか診断してもらいましょう。

健康で高タンパク食の影響でBUNが高いだけなら問題ない

食事のタンパク質の影響で数値が高いだけなら問題ありません。高タンパク食でBUNが高いだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。

それでもBUNが高めなのは気になるかもしれませんが、血液中の尿素自体は腎臓病を招く原因にはなりません。

高タンパクな食事を続けたからといって、それが原因で数値が上がり続けるとか、腎臓病になることはありません。

高タンパク食は犬の腎臓に悪いとする根拠のない説

高タンパクなドッグフードや食事を愛犬に与える際に、ネットなどで調べていると、必ずと言っていいほど「高タンパクは腎臓に悪い、腎臓病になる」というのを見聞きします。

ですが、高タンパク=腎臓に悪いというのは、信じられている話、神話で、科学的根拠がありません。

愛犬に高タンパクな食事を与えても腎臓を害することはありません。

このことは、多数の研究により示されています。つまり、科学的根拠があります。

信じられているだけの根拠のない説に振り回される必要はなく、愛犬に高タンパクな食事を与えることに不安を感じる必要もありません。

この件に関しては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

高タンパクな食事は愛犬の腎臓に悪い?それとも問題ない?

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