【重要】FDAがグレインフリーに警告

犬の【尿路結石・尿石症】飼い主にできること

尿路結石(尿石症)ってどんな病気?

コーギーが比較的なりやすい病気の一つです。

尿が作られてから排泄されるまでの通り道に結石(結晶)ができる病気です。

結石になる物質が尿中で飽和状態になり(溶けていられなくなり)、それらが結合することで結晶化し、結石へと発展していきます。

気づかずに放置すると、膀胱破裂や尿毒症を引き起こす危険があります。また、一度かかると、再発する可能性があるので、治療後も注意する必要がある病気です。

数種類ある結石、気を付けるべき結石は?

できる結石には種類があり、「ストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)」「シュウ酸カルシウム結石」「尿酸塩結石」「シスチン結石」「シリカ結石」などがあります。

このうち、多くの犬で気をつける必要があるのは「ストルバイト結石」とされてきましたが、最近の調査によれば、人間の結石に多い「シュウ酸カルシウム結石」の割合も過去と比べると増えてきています。

尿路結石におけるシュウ酸カルシウム結石の割合は、ストルバイト結石の割合とほぼ同じくらいにまで増加しています。

ただ、割合ですから、どちらかが増えればもう一方は相対的に減るという関係にあるので、ストルバイト結石自体が減ったかどうかはわかりません。

その調査では、ストルバイト結石の割合が低下しシュウ酸カルシウム結石の割合が増加したことについて、ストルバイト結石用の食事(いわゆる療法食や処方食)が幅広く使われるようになったことが関係しているかもしれない、と指摘しています。

参考文献:DVM NEWSMAGAZINE:Canine urolith epidemiology: 1981 to 2010
Carl A. Osborne, DVM, PhD, Dipl. ACVIM, Jody P. Lulich, DVM, PhD, Dipl. ACVIM

ストルバイト結石用のいくつかの処方食や療法食は、ミネラルやタンパク質などを制限し、尿のphを酸性にコントロールすることで、ストルバイト結石を溶かしやすくし、リスクを減らすように設計された食事です。

ですが、その処方はシュウ酸カルシウム結石になるリスク要因を増加させることになり、専門家や愛犬家の間で指摘されてきたことなのです。

この調査結果はその指摘を裏付けるものなのかもしれませんし、あるいは他に何か原因があるのかもしれません。

いずれにせよ、飼い主としては、ストルバイト結石はもちろんですが、シュウ酸カルシウム結石にも気をつけたほうがいいようです。

気になる症状・サイン

尿路結石(尿石症)に見られる共通の気になる症状や気になるサインです。一番の特徴は排尿障害です。

  • 尿の出方が悪くなり、量も少なく、回数が増える
  • 何度も排泄しようとするが、出ない、排尿した形跡がない
  • 排泄の際、痛みのため背中を丸める、鳴く
  • 尿の色がおかしい(茶褐色、キラキラする)、血尿をする
  • 悪化している場合、膀胱に尿が溜まり、おなかが膨らむ
  • おなかを触られると、痛がる、鳴く

尿の色についてはこちらがわかりやすいと思います。
愛犬のエマージェンシー! 犬の初期症状 <8> | 犬の初期症状:オシッコの異常「愛犬の友オンライン」 : 誠文堂新光社 愛犬の友
尿の色の異常について画像付きで説明されています。

飼い主ができる予防策

「ストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)」、「シュウ酸カルシウム結石」に関わらず、尿路結石の予防策としてまず一番にあげられるのは、水分を十分に摂らせることです。

これは、人間の場合も同じです。水分を十分に摂り、一日の尿の量を増やすことは、尿路結石の形成の予防に最も重要です。

尿の量が多いほど尿が薄くなるため、結石になる物質が飽和状態になりにくく(尿中に溶けていられる)、尿と一緒に排泄されやすいからです。

お水をあまり飲まないコーギーの場合は、お水を飲ませる工夫が必要かもしれません。食後以外にお水を飲むきっかけ知り、そのきっかけをなるべく多く作ってあげます。

例えば、コングでペロペロと遊んだ後にお水を飲む、おもちゃで遊んであげた後は水を飲むなど。散歩の後はお水を飲むから、夕方一回じゃなく朝夕の2回に分けるなど。

また、尿を我慢させないことも重要です。尿を我慢すると、尿が膀胱内に停滞し、細菌が繁殖しやすくなるためです。また、結石になる成分が尿中に増えるのを防ぐためです。

留守中にクレートに長時間入れたままにしないなど、我慢せずに排尿できる環境にしてあげましょう。

食事は、栄養基準を満たすことだけにとらわれるのではなく、愛犬にとってバランスの良い食事を与えましょう。

栄養基準にそった総合栄養食だからバランスが良いとは言えません。基準は必要な栄養素を示しているに過ぎません。それを何で満たすべきかまでは示していません。必要な栄養素を満たすだけなら、生ゴミでも満たせるという人もいます。

どんな食べ物(原材料)で基準を満たしているのか、総合栄養食でも同じものをずっと食べ続けることがバランスが良いことか、自分の子供に同じような食生活をさせるか、愛犬にとってバランスの良い食事についてよく検討した方がいいでしょう。