犬の【股関節形成不全】遺伝だから仕方ない?飼い主にできること

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)ってどんな病気?

股関節形成不全は、股関節の発育や成長に異常が見られる病気です。子犬や成長期にあるコーギーに注意したい病気です。

後ろ足の付け根にあるのが股関節です。この股関節が骨盤(こつばん)のくぼみが浅いために、正しい位置におさまらず、うまくかみ合わない状態をいいます。

股関節が正常な位置におさまらないため、脱臼(だっきゅう)を起こしやすく、後足の歩き方や座り方がおかしかったり、痛みがあります。軽度の場合や、若いうちは、目立った症状が出ないこともあるので、注意しましょう。

気になる症状・サインと飼い主ができる予防策

症状があらわれるのは子犬の時が最も多く、骨格の成長が落ち着く2歳前くらいまでに出ます。成長時の異常なので、子犬の時に注意する病気ですが、症状が成犬になってから出ることもあります。

気になる症状・サインがあるから股関節形成不全というわけでわありませんが、当てはまる項目があるなら、動物病院で検査してもらいましょう。成犬でも股関節形成不全でないことを確認していないなら、検査した方がいいでしょう。

気になる症状・サイン

  • 歩き方が内股・不安定など後足の足の運びがおかしい(後肢の跛行/はこう)
  • 歩くと痛がっている様子(嫌がる、ためらうなど)がある
  • 階段の昇り降りや走ったり、運動をするのを嫌がるようになる
  • 座り方が変わった(後肢を放り出したような、だらしない座り方)
  • 運動後、後足を触られると嫌がる

飼い主ができる予防策

この病気の7割は遺伝といわれ、ペットショップなど素性がわからないブリーダーからやってきたコーギーは注意が必要です。良いブリーダーから迎えたコーギーなら、遺伝的な発症リスクは問題がないはずですが、安心はできません。

残りの3割は、肥満や、筋肉の未発達など栄養や運動など環境が関係していると言われているためです。

子犬の生活環境次第では、遺伝的に問題がなくても発症する可能性がありますし、遺伝的要因があっても発症しない可能性もあります。

子犬の時は肥満に注意が必要です。十分な栄養を与えることは大事ですが、太らせてはいけません。また、激しい運動は避けますが、適切な環境で適度な運動をさせることで、骨格の成長にあった筋肉をつけてあげましょう。

室内は、滑らない床にするなど快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

床の滑り止めには、手軽にできて便利な、コルクマットやタイルカーペットがおすすめです。汚れた部分だけを簡単に取り換えることができ、もとの床を傷つけることもありません。適度なクッション性もあるコルクマットはおすすめです。

遺伝的な発症リスクが心配な場合、生後4カ月を過ぎた頃から定期的に獣医さんに体重や成長に問題がないか相談し、レントゲンでの診断が可能になったら確認してもらうなどするといいでしょう。

病院によっては、Penn HIP(ペンヒップ)というアメリカで開発された特別なレントゲン診断方法で、生後4ヶ月から股関節形成不全を診断できますが、麻酔が必要なため安易に選択すべきではないでしょう。