グレインフリー(穀物不使用)はまだ買うな!心臓病と関連が!

あなたは、FDA(米国食品医薬品局)の警告を知っていますか?

あなたの愛犬は大丈夫ですか?

もしグレインフリーのドッグフードを与えているなら、パニックになる必要はありませんが、心臓病という愛犬の余命に関わることなので深刻に受け止めるたほうがいい警告です。

アメリカでは、ネットはもちろん、ニューヨークタイムズといった新聞やアメリカ三大放送ネットワークの一つNBCをはじめ、テレビのニュースでも報じられています。

英語ですが、実際のニュース動画がありますので、自分の目で確かめてみてください。

アメリカの話だから関係ないと思うかもしれませんが、日本でもグレインフリーのドッグフードは人気です。

この記事の投稿日時点で、すでに警告が出されてから半年近く経っています。さすがにもう日本でも十分に知れ渡っている事実だろうと思ったのですが、どうやらそうではないようです。

あなたの愛犬は本当に大丈夫ですか?

この記事では、FDAの警告についての解説と、飼い主はどうしたらいいのかを説明します。

MEMO
米国食品医薬品局(Food and Drug Administration,略はFDA)は、食品、医薬品、動物用医薬品、化粧品、医療機器などの承認や規制、安全性や有効性の評価、違反の取締りを行う政府機関。

FDAはグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードと心臓病との関連を調査していると警告

FDAの通知:FDA Investigating Potential Connection Between Diet and Cases of Canine Heart Disease

FDAは、2018年7月12日付で、あるドッグフードと拡張型心筋症(DCM)の関連性を懸念して調査を行っているとし、飼い主と獣医に警告を出しています。

あるペットフードとは何かというと、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、大豆などのマメ類、あるいはイモ類を主な原材料として含んでいるドッグフードのことです。

ドッグフードの原材料名をよく見ている人なら、これらの原材料を見てピンとくるでしょう。

そう、グレインフリーによく見られる原材料です。

グレインフリーと拡張型心筋症の関連性を調査している理由

FDAは、FDAに寄せられた報告は異常だとしています。

報告の何が異常なのかというと、DCM(dilated cardiomyopathy,拡張型心筋症)は、遺伝的になりやすい犬種で起こり、多くの犬種では一般的ではないからです。

拡張型心筋症は、グレートデン、ボクサー、ニューファンドランド、アイリッシュウルフハウンド、セントバーナード、ドーベルマンピンシャーのような大型犬や超大型犬によくみられるとされています。

コーギーをはじめ、中型犬や小型犬では、一般的ではありません。

例外としては、アメリカン・コッカースパニエル、イングリッシュ・コッカースパニエル、スプリンガースパニエルがあります。

ところが、FDAに報告された事例には、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ウィペット、シーズー、ブルドッグ、ミニチュアシュナウザー、雑種が含まれていた、としています。

だから異常だというわけです。

そして、FDAに報告された事例の食事には、イモ類あるいはエンドウ豆、レンズ豆のような多様な豆類、それらのタンパク質・デンプン・食物繊維が、頻繁に原材料リストの初めの方に記載されていた。

つまり、主な原材料だった。そして、この原材料はグレインフリーと表示されたドッグフードに共通してよくみられる。

だから、まだどのように関連しているのかは明確にはなっていないが、懸念し調査をしている。飼い主も獣医も注意を払ってね、ってことです。

FDAは飼い主や獣医らに対して、今回のケース(愛犬がグレインフリーを食べていて、DCM=拡張型心筋症)が疑われる事例は報告するよう呼びかけています。報告はオンラインで行えるようになっています。

ちなみに、通知を公表する前に、FDAには犬が30事例、猫7例が報告がされ、FDAは通知を公表した2018年7月12日現在で、心臓病学専門医のコミュニティには約150近い報告がされていることも知っている、としています。

グレインフリーとの関連性が指摘されている拡張型心筋症ってどんな病気?

具体的にはドッグフードの何に気を付ければいいのか?

FDAが警告しているのは、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、大豆などのマメ類、あるいはイモ類を主な原材料として含んでいるドッグフードです。

これはグレインフリーのドッグフードによくみられる原材料のため、グレインフリーが名指しされています。

でも、主な原材料として含んでいるというのは、どのくらいのことをいうのか?

この疑問にFDAは、ドッグフードに表示されている原材料リストで、最初のビタミンやミネラルよりも前にある原材料を【主な原材料】とみなしている、と回答しています。

これだとほとんどのグレインフリーのドッグフードが該当するかと思います。

ただ、グレインフリーと表示がされていないドッグフードにもマメ類やイモ類は主要な原材料として使われるので、グレインフリーという表示がないドッグフードでも該当するかもしれません。

実際にグレインフリーのドッグフードの原材料を見てみると、FDAが懸念しているのはこのことなんだなとイメージしやすいので、確かめてみてください。

例えば、こんな感じです。

チキン、サーモン、エンドウ豆タンパク、サツマイモ、レンズ豆、ひよこ豆、食材名、食材名、ビタミン・ミネラル類…

今回の警告は、特定のメーカーのドッグフードではありません。

また、どれか一つの食材が使われているだけで、今回のケースに該当するというわけではないようです。

FDAはグレインフリーと表示されたドッグフードによくみられる、これらの原材料を含むフードと拡張型心筋症(DCM)の関連性ついて懸念を示し、現在も調査をしている、と警告しています。

関連が疑われるのは、グレインフリーだけではない!BEGと呼ばれる食事とは

FDAの通知にはないですが、実は関連があるのはグレインフリーだけではありません!

食事に関連する拡張型心筋症(今回のFDAの通知も含む)の調査・研究を行っているタフツ大学カミングス動物医療センターの記事によると、拡張型心筋症(DCM)との関連がある食事は、BEG diets(訳がないので以下BEG食とさせていただきます)と呼び、次の頭文字をとったものです。

  • Boutique companies:小規模のメーカーのもの
  • Exotic ingredients:珍しい原材料(カンガルー、アヒル、バッファローなど)
  • Grain-free:グレインフリー

ちなみに、その記事は調査・研究を行っている動物医療センターの獣医(BEG dietsと名付け本人)が書いていますので、信頼できる情報です。

BEG食と拡張型心筋症(DCM)との関連が現れるのは、グレインフリーでは、穀物を置き換えた原材料(豆類やイモ類)によるかもしれないし、それだけでなく、珍しい肉や野菜、フルーツのようなBEG食によく見られる共通の他の原材料かもしれない、としています。

さらに、メーカーは栄養学的な専門技術や品質管理がすべて同じレベルではなく、これが潜在的な問題をもたらしているかもしれないとも述べられているので、単純ではないようです。

グレインフリーはやめたほうがいいのか?

FDAは何と言っているのか?

この問いに対しては、FDAはYesともNoとも言わず、通知の文面を貼り付けただけの回答になっていて、明確な回答はありません。

しかし、愛犬の食事を変える必要がありますか?

という問いに対しては、このように答えています。

現時点での情報だけに基づいた食事の変更は勧めていない。

もしあなたが愛犬の健康や食事に疑問や懸念を抱いているなら、我々(FDA)は、あなたの愛犬の特定のニーズや病歴を考慮した個別のアドバイスをもらうために、獣医に相談することを提案します。

心配なら、獣医に相談して、愛犬に合った食事のアドバイスを受けて、変更したらいいんじゃないですか、ということです。

どう関連しているのかまだわかっていないので、避けるべきとも言えないし、報告をいくつも受けているので避けなくてもいいとも言えない。食事の変更をFDAとして正式に勧告することもできないのが現状のようです。

FDAは懸念して調査をしています、その点を考慮して、獣医と相談してどうすべきか決めてくださいってことでしょう。

獣医に相談すれば、大抵は、リスクは避けた方がいいでしょうという回答になると思いますが…。

獣医だって、大丈夫ですなんて言って、あとで訴訟問題になるのは避けたいでしょうし。特にアメリカでは。

あなたなら、どうしますか?

あなたにはグレインフリーのドッグフードをあえて与える理由がありますか?

ランキングサイトや比較サイトなどで、専門家を称する人たちによって今もなお上位にオススメされています。

ドッグフードを販売するペットショップなどのホームページでも、グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードにFDAが警告を出していることを告知せずに販売されています。

コーギー好きの飼い主の一人に過ぎない私ですら知りえた情報なのに、ドッグフードの専門家や販売者なのに知らないとすれば、ちょっとお粗末ですよね。

本当に専門家なんでしょうか?日本の専門家ってその程度なのでしょうか?

それとも、知っていても自分たちのお金になるドッグフードに不都合なことは隠しているのでしょうか?

少なくとも、グレインフリーのドッグフードを愛用していて、コレいいよと紹介しているのであれば、今回のFDAの警告は無視できないはずです。

あなたと同じように、飼い主のひとりとして、不安な気持ちになるはずです。

間違っても人に自信をもっておすすめするなんてできませんよね?

購入前に知っていれば、グレインフリーを選ばなかったという人もいるはずです。そんな人からすれば、もうとてもじゃないけど信用できない!そんな思いかもしれません。

それでもなお、ランキングサイトや比較サイトでおすすめされていて、レビューも高評価だからと、選びますか?本当に信用できますか?

FDAが懸念して調査をしているグレインフリーのドッグフードをあえて与える理由があなたにはあるでしょうか?

与えていても何の問題もない犬もいれば、拡張型心筋症の犬もいて、それがどのくらいの割合で発生しているかもわかりません。

あなたは、そんなイチかバチかの賭けに愛犬の命運をゆだねたいでしょうか?

グレインフリー以外にも良質なドッグフードは他にもあるはずです。

アレルギーがあるなど特別な理由があるにしても、他に選択肢がないかを探ってみた方がいいのでは?

あなたと愛犬があえてリスクを取る必要はどこにもないのですから。

FDAの通知とこの記事の要点

  • エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、大豆などのマメ類、あるいはイモ類を主な原材料として含んでいるドッグフードと拡張型心筋症(DCM)の関連性を懸念して調査を行っているとし、飼い主と獣医に警告をしている
  • FDAはグレインフリーを名指しで警告している
  • FDAの通知にはないが、研究者によると、関連がある可能性があるのはグレインフリーを含むBEG食である
  • 通知を公表した時点では、どのように関連しているのかはわかっていない
  • グレインフリーを避けるべきとも、避けなくてもよいとも言っていない
  • 愛犬の食事の変更を勧告してはいないが、心配なら獣医に相談しアドバイスをもらうよう提案している
  • 日本ではグレインフリーが未だにおすすめされている
  • FDAは、2018/07/12時点で、FDAへの報告のほかに、心臓病学専門医のコミュニティには約150近い報告がされていることを把握していて、今も調査中である

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